今年もやってきた更新月、脱Adobeを毎年考える…
HAKONIWAは日々の業務に「Adobe Creative Cloud コンプリートプラン」を年契約をして使用しているのですが、毎年毎年この更新月になるとコスト削減のために脱Adobeを考えてしまいます。
Youtubeや各種ブログで散々脱Adobeした際の移行先についての紹介がありますが
自分でも改めて各ツールを確認して、実際脱Adobeをする時が来た場合に備えて置こうと思います。
脱Adobeするとこんなに良いことが!
脱Adobeするにあたってのメリットについて考えて行きたいと思います。
まず、一番の良いことはなんといってもコスト削減!これが本当にデカい。
「Adobe使って稼いでるんだからそのくらい払えよ」という声もあるでしょうが、
本当にその通りごもっともでございます。
ですが、何事もコストは低いほうが良い、安くて同等の性能を備えるのであるならそちらに乗り換えたいというのが人情というものでございます。
また、AdobeCCの場合、1ライセンスにつきインストールできるデバイスは2台までと制限されています。
私の場合、デスクトップPCを2台、ノートパソコンを1台で仕事を行っているので
どうしても1ライセンスにつきインストールできる台数を越えてしまい、インストールされてないPCで作業をしている際にAdobeを使用する必要がでるとインストールされているPCを立ち上げそちらで一時的に作業する必要がでてしまいます。
これが地味にストレス。
移行した場合、移行先のライセンス条項等にもよりますが制限がない、または無料のツールだった場合などはそのストレスから解放されます。
自分の作業環境に合わせたツールを選ぶことができるのも脱Adobeのメリットかもしれません。
脱Adobe、良いことだけではなく…
脱Adobeの私が思ういいところを紹介しましたが
いいところだけでなくデメリットも存在します。
ツールを変えるということは当然ながら新たにそのツールの操作を覚える必要がでるので
その学習コストが発生します。
また、取引先等がAdobeを利用している企業等だった場合にファイルの互換性で問題がでてくる可能性があります。
その他にもAdobeではプラグインで対応していた作業が移行先のツールで類似の機能を有していなかったり、プラグインも存在していない場合などもあり作業効率が落ちる場合もあります。
とはいえ、可能であれば脱Adobeをしたいので
可能な限り近いツールを探し移行先の候補をリストしておきます。
業務でよく使うAdobe製品の代替えになりうるツール
PhotoShopの代替えツール
写真加工や画像制作等に使用するPhotoShop。
私はAdobe製品の中で一番PhotoShopの使用頻度が高いように思います。
Gimp
Gimpはオープンソースの画像編集ツールで無料でダウンロード使用することができます。
また、古よりPhotoShopの代替えツールとして使用されてきた信頼と実績があります。
Affinity Photo
https://affinity.serif.com/ja-jp/photo
Affinity Photoは、Serif Labsにより開発されたプロ向けの写真編集ソフトです。
こちらもGimpと同じようにPhotoShopの移行先として期待できるツールです。
Gimpと違い無料ではありませんが、AdobePhotoShopよりも安価であり、
サブスクではなく買い切りなのも魅力です。
Krita
Kritaは、今回この記事を書くにあたり代替ツールを探してて初めて知ったツールなのですが
PhotoShopの代替えというよりイラストや2Dアニメーション、デジタルアートの制作に特化している点からどちらかというとClipStudioに近いのかなと思いました。
インターフェイス等に関しては個人的に好印象。
無料のオープンソースで気が向いた時にいつでも試せます。
Illustratorの代替えツール
ロゴ制作やアイコン作成等に使用するIllustrator。
私はsvgアイコンのリカラー等で使用することが多いです。
Inkscape
Inkscapeは、オープンソースのベクター編集ソフトでIllustratorの代替ツールとして広く使用されています。svgをネイティブフォーマットとして使用していてベクターの作成や編集に適しています。
私の使い方ならこれで十分なんですよね…
Affinity Designer
https://affinity.serif.com/ja-jp/designer
Affinity Designerは、Serifによって開発されたプロ向けのベクター編集ツールです。
こちらもIllustratorの代替えツールとして広く使用されています。
Affinity Photoと同じく有料ですが、Adobe製品より安価でありサブスクを必要としない買い切りの製品になります。
高機能、UIクオリティ、Affinity Photoと合わせて購入移行は有りですね。
Corel Vector(旧Gravit Designer)
https://www.coreldraw.com/jp/product/vector
Corel Vector(旧Gravit Designer)は、Corel Corporationが提供するベクターグラフィックス編集ソフトウェアです。
こちらのツールもAffinity Designerと同じように買い切りの有料ツールです。
Corel Vectorはクロスプラットフォームに対応しており、Windows, Mac, Linuxで使用できるデスクトップアプリケーションのほかブラウザ版もあります。
インターネット接続環境があればどこからでもどのデバイスでもアクセスっし使用できるのが魅力です。
Adobe XDの代替ツール
UI/UXデザインやワイヤーフレーム作成で使用されるAdobeXD。
最近はFigmaに押されがちなので、Figama移行でいいんじゃないでしょうか…
Figma
Figmaはここ最近やたらと使用されているUI/UXデザイン、プロトタイピングツールです。
ブラウザ上で直接使用することができ、共同作業もリアルタイムで行えるためデザイン業界で人気を集めています。
私は得意じゃないので少し学ばないとなぁ…
無料から使用開始できるので一先ず触って見るのもいいかもしれませんね。
Sketch
Sketchは、UI/UXデザインに特化した強力なベクターグラフィックエディターで、シンプルで使いやすいインターフェースと強力な機能を提供します。シンボル、スタイル、アートボード、プロトタイピングなどの機能を活用して、効率的なデザインプロセスを実現します。クラウドと共有機能により、チーム全体での共同作業も容易です。Macユーザーにとって、Sketchはプロ向けのデザインツールとして非常に有用です。
こちらはMacのソフトウェアになるため、Windowsでは「Lunacy」がこれにあたるといわれています。
レビューを見た限りだと日本語の縦書きができないなど細かいところまで行き届いてないようですが….
InVision Studio
紹介しようと思いましたが、2024年1月でサービス終了しています。
大人しくFigmaを使いましょう。
Premiere Proの代替ツール
一般向けで言えば最強の動画編集ツール。
これがあるから脱Adobeが難しいといっても過言ではないです。
DaVinci Resolve
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve
DaVinci Resolveは、ビデオ編集、カラーグレーディング、ビジュアルエフェクト、オーディオポストプロダクションを一つのソフトウェアで行うことができる、非常に強力なツールです。プロフェッショナルな映像制作に必要なすべての機能を備えており、映画、テレビ番組、コマーシャル、オンラインコンテンツ制作など、幅広い用途に対応しています。リアルタイムでの共同作業が可能なコラボレーション機能や、高解像度とHDRサポートも魅力的で、映像制作の現場で高い評価を得ています。
私自身もPremier Proの乗り換え先としてオススメされたことが多々あります。
HitFilm
https://fxhome.com/product/hitfilm
HitFilmは、ビデオ編集、特殊効果、3Dコンポジット、カラーグレーディングなど、映像制作に必要な機能を網羅したソフトウェアです。豊富な機能と使いやすさを兼ね備えており、幅広いユーザーに利用されています。
Filmora
https://filmora.wondershare.co.jp
Filmoraは、Wondershareが提供するビデオ編集ソフトウェアで、初心者から中級者向けに設計されているようです。使いやすさと豊富な機能を兼ね備えたビデオ編集ソフトウェアであり、幅広いユーザーにとって魅力的な選択肢です。初心者から中級者まで幅広いニーズに対応しており、クオリティの高いビデオコンテンツを制作するための手助けとなります。
まとめ
他にもAfiterEffectsやら色々とAdobe製品はありますが
自分がよく使うもの、良く使われるであろうものの移行先を自分の備忘も兼ねて共有紹介しました。
紹介したモノの殆どは有名なツールですので
インターネット上に無数のリファレンスや書籍等もあり移行に際しての学習はそこまで大変ではないかと思います。
ですが、私はまだ学習してまで移行するという覚悟がないため今年もAdobeの契約を更新すると思います。
結局今年もAdobe更新しました。